当支部は、公益財団法人日本美術刀剣保存協会の協力団体として70年を超える歴史の中で活動をしております。
その目的は、我が日本民族が世界に誇る美術工芸品としての価値ある刀剣類の保存及び公開、さらには無形文化財としての日本刀の調査研究と鑑賞指導を行い、文化財としての日本刀の保護に寄与することにあります。
いわき支部の主な活動として、毎月 1 回和やかな雰囲気のなかで知識習得するための茶話会、お手入れや鑑賞指導を行っております。
また、不定期ではありますが、多くの市民の方々に刀剣保存への理解醸成のために刀剣展の開催を行っております。
ボランティア活動としては、いわき市に所縁ある赤羽刀が保管される「いわき市石炭・化石館ほるる」や神社等に保管される刀剣類のお手入れを行っております。

- 赤 羽 刀 へ の 想 い -

国は赤羽刀を郷土刀として全国のゆかりのある博物館等に譲与しました。
現在、「いわき市石炭・化石館ほるる」にも26振りの赤羽刀が保存されており、何れも名刀ぞろいです。
いわき支部では平成 12 年に「蘇る赤羽刀展」を開催し、講演会、日本刀作成実演などを実施しました。
また、平成18年11月には他市の18か所の博物館等の聞き取り調査を行い、他市の例にならい行政に研磨のための予算化を陳情した経緯があり、うち9振りが研磨修理されています。
郷土刀國虎をはじめとするこれらの刀は350年もの間、その時代時代の所持者に可愛がられ、しっかりした刀姿で残されて来ました。
その姿を今の世に朽ち果てさせぬ様に保存して、後世に残していきたいものです。
この気持ちが文化財所持者の使命であるとご理解頂ければ幸いと思います。

日本美術刀剣保存協会いわき支部 X